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ドローンビジネス情報:DJIの記事

DJI TERRAの機能アップデートについて (2020/9/16追記)

    2019年11月05日
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    ひと月遅れのご報告となってしまいましたが、9/24に機能の大幅なアップデートが行われました。

    尚、そもそもDJI TERRAって?今までどんなだったの?という方は以下もご参照ください。

    【DJI新製品】DJI TERRAとは?

    さて今回のアップデート(Ver.2.1)は以下の通りです。

    ■自動航行・実行

    • 回廊(GSRTKでは飛行帯)が追加
    • リアルタイム3Dマッピングが追加(リアルタイム点群生成)

    ■画像処理

    • 処理時のGCP入力をサポート
    • 処理時のCRS設定をサポート
    • 処理後の点群出力(ファイル形式:LAS)をサポート
    • 処理後の3Dモデル出力のファイル形式が追加(OSGB、PLY)
    • 3D処理に通常処理(normal mode)の他、Circle modeが追加
    • 2Dにマルチスペクトラム処理を追加(P4M向け)

    ※詳細なアップデート情報については以下DJIのリリースノートをご参照ください。
    DJI TERRA ダウンロードページ中"DJI TERRA Release Note"をご参照ください。
    https://www.dji.com/jp/dji-terra/info#downloads

    今回のアップデートの目玉は"点群出力が可能"、"地上基準点の入力が可能"、がやはり測量をやられている方々には気になるところかと思いますが、ここではそれと合わせて"リアルタイム3Dマッピング"、を含めた3つの機能にフォーカスを当ててご紹介をしたいと思います。

    ■点群(Point Cloud)の出力が可能に

    公共測量やCADやソフトウエア上で土量計算などを行う際に点群が必要とされることが多くあると思います。今までDJI TERRAは点群が出せず、機能今一歩足りず、、、ということがあったかと思いますが、今回のアップデートで出力が可能となりました。

    LAS.PNG

    点群出力はLASでの出力に対応しています。その他、3Dモデルの出力形式もOBJに加えてPLY、OSGBも追加されています。
    ※2019/11/28のアップデート(Ver2.1.2)で3DモデルについてはS3MBの形式もサポートされました。

    ■GCP(地上基準点)の入力に対応

    測量精度を上げる上でGCPの活用は必須だったのですがこちらも点群同様、以前のバージョンでは未対応でした。しかしながら今回のバージョンアップでは見事対応するようになっています。

    ※地上基準点の説明については以下のリンクをご参照ください。

    【ドローン測量の標定点とは】計測精度の向上と作業効率を高めよう

    2019-11-06 150921.jpg

    ※図は"DJI Terra User Manual v2.1"から抜粋

    各ポイントの入力については座標データが入ったファイルの読み込みを行い、それを参照に入力する方法と、ポイントを指定して直接座標を打ち込む方法の2種類に対応しています。

    また、座標系の選択も当然のことながら可能となっております。測量を行ったエリアにあった座標系を選択し設定することが可能です。

    DJI TERRAはPHANTOM 4シリーズを推奨機としておりますが、PHANTOM 4 RTK以外は通常の空撮だけでは精度が出せなかった中、GCPを入力できるようになったことで既存の測量業務で利用されている方も利用しやすくなっております。

    ■リアルタイム3Dマッピングが出来る唯一のソフトウエア

    TERRAでは飛行しながら3Dマッピングをリアルタイムで生成する機能を持っています。
    ※Phantom 4 RTK(送信機)、Phantom 4 Pro V2.0、Phantom 4 Pro V2.0 +で対応しています。

    R2019-11-06 160338.jpg

    従来、リアルタイムで2Dマッピングを行う機能もありましたが、地形の状態までは把握できませんでした。

    しかしながら今回のアップデートでリアルタイムに点群データを生成していくことが可能となっています。災害時などで、地形がどう変化したなどをとにかく急ぎで把握したい時など非常に有効なツールとなっております。

    ■DJI TERRAのご利用プランについて(2019/12/20追記)

    P4 Multispectralがリリースされてから、各プランどう違うのか?というお問い合わせが多いのでこちらでご案内させていただきます。
    P4Mを購入すると1年分のDJI TERRAのアカウントが付帯してくるのですが、販売しているAdvancedとProよりも機能が少ない為、ご注意ください。

    TERRA機能.png

    ■終わりに

    今回のアップデートによってDJI TERRAは3Dモデルを作って状況把握するだけでなく、測量などで使えるデータを生成できるようになり新たな三次元復元(SfM)ソフトウエアとして名乗りを上げることが出来ました。様々なSfMソフトウエアがある中で、非常に速い2D・3Dマッピングの処理が可能であり、3Dのリアルタイムマッピングが出来る、PHANTOM 4 RTKとの相性が良い、3Dモデルの出来栄えが良いというのがこの製品の最大の強みだと思います。

    今回ご紹介しきれていない機能もありますが、ご不明点や購入のご相談などありましたらお気軽にコチラからご連絡ください。