ドローンビジネス情報：DJIの記事
DJI MAVIC MINIの特徴について
DJI社からMAVIC MINIがリリースされました。非常に注目されている機体ですが、なぜ注目されているのか、他のドローンと比較してどうなのか、またどのような注意点があるかをここではご説明したいと思います。
1．MAVI MINIの特徴について
今回かなり注目を浴びているのはひとえに"200g未満"＋"高機能カメラ付属"＋"GPSがついているところがポイントです。
事項や以下リンクで詳細なスペックはご確認いただきたのですが、ここでは上記3点のメリットについてお伝えします。
■機体重量が200g未満の199g！
通常200g以上のドローンは航空法の規制対象となっております。規制に抵触する場合は国土交通省への許可申請が必要となります。
ドローンを自分の家の屋根を撮影しようと思ったり、会社の駐車場で練習しようと思っても、人口密集区域だったり、駐車場に車があるようなケースでは申請がないと200g以上のドローンは飛ばせませんでした。
また、じゃあ200g未満のドローンならいいじゃない、という声もたまにいただきますがELLOのような機体は軽すぎて風に弱く屋外で使えなかったという弱点がありました。
今回MAVIC MINIに関しては200g未満のドローンとなっておりこの規制には抵触しない為、上記のようなケースの場合、気軽に飛ばせるようようになりました。(専用のプロペラガードをつけてると200g以上になりますが、プロペラガードの重さについては気にしなくて大丈夫です)
これが今回この機体が注目されるポイントの一つです。但し、文末にも記載しますがドローンを飛行させる上で航空法の他にも注意しなきゃいけない法律・ルールがあるので注意が必要です。
■付属カメラが高性能！
200g未満のドローンはトイ(ホビー)ドローンといわれるカテゴリに属しますが、カメラの性能はそこまで高いものはありませんでした。
しかしながら今回のMAVIC MINIでは静止画では4K、動画もFHDを30fpsで撮影できるだけのスペックを持っています。カメラについてはLow～Mid endのスマホと変わらないくらいのスペックを持っている為、今までよりより手軽に高品質な空撮が出来るという点では非常に魅力的となっています。
■GPSがついている！
MAVIC MINIでは軽量ドローンの中では珍しく、GPSを搭載しています。これにより屋外でのホバリングが俄然安定します。
ドローンの姿勢制御はジャイロセンサ等様々なセンサを組み合わせたIMU(inertial measurement unit)と呼ばれる装置で行っています。これが優秀であれば飛行中の姿勢制御は安定するのですが、自分の位置までは把握できず、緩やかな風などがあるとそのまま流れてしまったりします。しかしGPSがあれば位置情報の把握ができるのでそういった流されてしまうようなケースに対応できるため安定できる、というのが強みとなります。
その為、初心者の方でも安定して飛ばすことが出来る為、魅力的な製品となっております。
■その他の魅力的な特徴
MAVICシリーズの特徴である折り畳み機構で持ち運びが非常に楽だったり自分で飛ばす以外にもクイックショットモードと呼ばれる用意されたカメラワークなどを簡単に使えたりと魅力的なポイントは多くあります。
2．他のドローンとの比較
以下はトイドローンでメジャーなTELLOとプロユースでメジャーなMAVIC 2 PROとの比較になります。
1．で説明した通りですがMAVIC MINIはTELLOと同じ200g未満のドローンでありながら、MAVIC 2 PROに近いカメラ性能を持ったドローンの位置づけとなります。
その為、今までTELLOでは苦手としてたちょっと屋根の状態を見たい...というニーズや屋外で簡単な空撮のプロモーション映像を撮影したい、という用途には非常に向いております。
３．取り扱う上での注意点
いろんな方が注意喚起されていますが、一番注意しなくてはならないのは飛ばす環境です。200g未満なので航空法に引っかからないからどこでも飛ばして大丈夫！とはならないのでその点を注意する必要があります。
航空法の他に気にしなくてはならないのは
・小型無人機飛行禁止法：国の重要施設や特別なイベントのある場合では飛行してはならない
・都道府県や市町村などの条例：管理している場所(公園など）で管理や安全の上で支障がある場合は条例などで禁止されています
・他人の私有地などでの飛行はNG：空いている駐車場で飛ばしても土地の所有者はいますので所有権の侵害や不法侵入に当たる場合があります。また他の方が写り込んだ画像を利用したりすると肖像権やプライバシーの侵害に当たる為、注意が必要です
・道路交通法：道路交通法第76上にて道路上の人や車を損傷をさせるものを置いたり投げたりすることを禁止されています。
※映画やプロモーションビデオなどでバイクや自転車などの走行を空中で追いかけている映像がありますが公道上はアウトです。また私道も上記私有地に該当しますので注意が必要です。
ルールと安全を守って是非楽しく飛ばしてもらえればと思います！
不明点や購入のお問い合わせなどあれば、是非こちらまで！
