ドローンビジネス情報:DJIの記事
DJI FLIGHTSIMULATORのエンタープライズ版とは?
DJI FLIGHTSIMULATORのエンタープライズ版とは?
シミュレーターは身近なところですと自動車教習所にある自動車のシミュレーターがありますが、ゲームなどでもトラクターやF1、飛行機などなど...操縦が必要なものを体験できるツールとして存在しています。
近年ではグラフィックの3D技術の進化に伴いリアリティ溢れるものが増えてきましたが、ドローンの大手メーカーでもあるDJIもドローン向けのシミュレーターを出しております。
DJIフライトシミュレーター https://www.dji.com/jp/simulator
このシミュレーターは某家庭用ゲーム機のソフトか!というくらいグラフィックがよく、DJIドローンの送信機も使えて天気や風力も調整できる非常によくできたシミュレーターです。
上記に加えてもちろんドローンの操縦モード(mode1,2,3)の変更や飛行モード(自動でのドローンの姿勢制御あり/なしなど)も変更できるので様々な操作にも対応しております。
そして無料トライアル版が用意されているのでダウンロードして誰でも無料で利用することが出来ますが、今回はDJIが企業向けに用意した"エンタープライズ版"とあまり情報が出ていない機能についてご紹介していきます。
エンタープライズ版のとは?
エンタープライズ版はDJIドローンを業務などで利用することを目的にトレーニングする為のツールとしてリリースされました。
無料版では自由に機体を操作したりゲーム感覚でDJIドローンになれることを目的としていますが、エンタープライズ版は操作技能を学んだり業務に近い機能が体験できるようになっています。
ここからはその機能についてご説明します。
○エンタープライズ向けドローンが使える
エンタープライズ版では無料トライアル版で使用できない産業用ドローンが選択できます。
無料トライアル版:MAVIC 2 ZOOM,MAVIC AIR,MAVIC PRO,SPARK,PHANTOM 4 PRO,INSPIRE 1
エンタープライズ版:無料トライアル版の機体+MAVIC 2 ENTERPRISE,INSPIRE2,MATRICE 210 RTK
そしてDJI HPのスペックに記載はないのですがINSPIRE,MATRICEでZENMUSE Z30が利用することが出来ます。
注意:フライトシミュレーターは、Mavic Air/Phantom 4/Phantom 4 Advanced/Phantom 4 Pro/Phantom 4 Pro V2.0/M100 / M600 / M600 Pro/Inspire 1シリーズ / Lightbridge 2 / DJI Smart Controller の送信機に対応しています。
なかなか高額で練習機として使うのは怖いし複数台持つのも...でもMATRICEのパイロット育成やZENMUSE Z30の操作訓練をしたい...。そんなドローン教育担当者には是非おすすめのシミュレーターです。
○スキルトレーニング
エンタープライズ版では5項目、計30種のスキルトレーニングが用意されています。
1.チュートリアル:3種類
2.ホバリングテスト:7種類
3.飛行ルートテスト:8種類
4.UTCトレーニング(送電線):6種類
5.UTC トレーニング(Public Safety):5種類
6.DJI内部スキルトレーニング:6種類
初めてドローンを触る方でも送信機の操作方法を1で学ぶことができ、ゼロからドローンを学ぶことが出来ます。2,3では制限時間が設けられており、その間に与えられたお題をこなすことが出来るというテスト形式のトレーニングです。4~6は実際に講習で利用されているような環境が用意されており、そこでトレーニングすることが出来ます。
無料版だとフリー飛行やゲーム形式の飛行体験はできるもののトレーニングの仕方までは説明がなくなかなかパイロット育成で利用するには難しいです。しかしながらエンタープライズ版ではこのスキルトレーニングが用意されており、ドローンの操作を学びやすい環境になっています。
○アプリトレーニング-救助活動-
これは広大な飛行エリアの中で救助者を探す、実際の遭難救助のトレーニングを目的としたものです。
森林ステージでドローンを飛ばし人の捜索を行うトレーニングなのですが、ドローンの操作はもちろん、探し方の手法などを確立させていくためのトレーニングとしては最適だと思います。
因みに森林の中で煙が数ポイント上がっており、その周囲に人がいる、という設定なのですが私はまだ見つけられたことがありません...。もし見つけた方がいたら教えてください...。
この人を探します。
画像のような建屋周辺にいるようです。
煙が上がっており、この周辺にいるようなのですが...。煙は複数立ち上っており、その周辺を探すことになります。
○今後もアップデートなどで進化していく?!
DJI FLIGHTSIMULATORは今後も進化していくと思われます。というのも3月14日にアップデートされ、フリーフライトのステージやスキルトレーニングが追加されています。そしてフリーフライトに自分で作成した3Dデータを使ってステージを作れるようなカスタムシナリオが用意されております。3Dデータはobj,3ds,maxなどのデータが利用できます。
筆者はDroneDeployで作成した3Dデータを出力し(※)、何となく入れてみたところ画像のように作成した3Dデータ上を飛ばすことが出来ました。
※DroneDeploy:DJIドローンを利用して自動飛行~オルソ作成、3Dデータ作成が可能なクラウドソフトとなっています。下記でトライアル版のアカウントが作成できますのでご興味のある方は是非!
https://www.dronedeploy.com/ja-jp/signup/
(アカウント作成後、14日間は有償版の体験利用ができ、3Dモデルの作成と出力ができます。)
このように新しい機能も追加されていくので今後の機体数増加や新しいメニューなども利用できるので、是非DJIドローンのトレーニングではFLIGHT SIMULAOTR エンタープライズ版をご利用ください。
ご購入やご質問のある方は、コチラまでお気軽にお問い合わせください。