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ドローンの夜間飛行は簡単申請!技術を上げて業務の幅を広げよう

2019年08月09日
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美しい夜景は、プロモーションには欠かせない映像です。ドローンで空撮すればさらにインパクトのある映像が期待できるでしょう。映像プロダクションなら、ぜひ撮影メニューに加えたい分野ですね。そこで今回はドローンを夜間飛行させるためには、どんなスキルや知識が必要なのか詳しく調べてみました。

ドローンの飛行時間は、日の出から日没までが原則

機体重量200g以上(バッテリー含む)の無人航空機は、人が住まない原野や海上であっても原則、夜間飛行は禁止です。航空法により、飛行時間は昼間(日出から日没まで)と決められています。

空のルールを理解して、楽しみたい快適なフライト

太陽が水平線に没し、鮮やかなオレンジ色に染まる夕焼け空が、だんだんと紫色に暮れなずんでいくロマンチックなシーンは、ぜひ捉えたい映像の一つです。しかし、日没後はいくら明るくても夜間飛行とみなされます。ルールに違反すると50万円以下の罰金が課されることがあり、注意が必要です。夜間撮影はもちろんのこと、撮影がこうした黄昏時や早朝といった曖昧な時間帯にかかると予想される場合は、事前に国土交通省に飛行許可申請をして、飛行の認可を受けて置くことが不可欠です。

ネットから手軽に申請できる夜間飛行許可

飛行申請は、ドローン基盤情報(DIPS)のホームページから24時間いつでも、無料で申請できます。DIPSとは、航空法に基づく無人航空機の飛行に関する許可・承認申請・各種報告を行うことができるシステムの総称で、 飛行実績の報告をはじめ許可更新や事故報告もこのシステム上で行えます。同システムのホームページには最新の規制情報なども掲載されており、頻繁に訪問しておきたいサイトです。

夜間飛行を申請できる条件とは

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飛行許可の申請には、申請しようとしているドローンパイロットが、事前に航空局標準マニュアルに基づく所定の訓練を受けていることが必要です。では、どんな技量や知識が必要なのか、詳しく見ていきましょう。

申請には事前に基礎訓練をクリアしておく必要がある

「航空局標準マニュアル」によると、夜間飛行の許可を取ろうとするドローンパイロットは、十分な経験を有する者の監督下で、10時間以上の基礎訓練飛行を経験していることが必要です。その上で、以下3つの技能要件を夜間においても、安定して行えることが夜間飛行の許可申請に必要な前提条件です。

  • 「左右方向の移動、前後方向の移動、水平面内での飛行を円滑に実施できること」
  • 「操縦者から10m離れた地点で、水平飛行と上昇・下降を組み合わせた飛行を5回連続して安定して行うことができること」
  • 「8の字飛行を5回連続して安定して行うことができること」

なお、この訓練を実施する場所は、「訓練のために許可等を受けた場所又は屋内にて練習を行う」とされています。

夜間飛行に必要な装備とは

夜間飛行では、風速5m/s以上の状態では飛行させない。雨の場合や天候がすぐれない場合は飛行させない。など昼間の体制に加え、「人又は家屋が密集している地域の上空では夜間飛行は行わない」「目視外飛行は行わない」ことと定められています。そのため、真っ暗な中でも機体の向きを肉眼で確認できる灯火の装備が必要です。また、離着陸場所も車のヘッドライトや撮影用照明機材などで十分な照明を確保するよう求めています。

飛行範囲内に第三者がいないことを確認したり、立ち入らせないように見張りをする補助者の手配も欠かせません。なお、飛行範囲とは、飛行高度と同じ距離の半径内のエリアです。もちろん目視できることが前提ですから、夜間や早朝に発生しやすいキリなどにも注意しましょう。

設備の揃ったドローンスクールが夜間飛行許可取得への早道

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夜間飛行に必要な技量自体は、昼間の飛行と変わるところはありません。ただ、訓練を行える環境を個人で整えるのは至難の技です。設備や指導者の整ったドローンスクールを利用することが早道と言えそうです。国交省のホームページに掲載されている無人航空機の講習団体及び管理団体が主催する講習会を受講すると、認可書類が一部簡略化でき、手続きがスムーズに進むというメリットもあります。ドローンを導入しての空撮をお考えなら、撮影項目に夜景空撮を加えて、ビジネスの幅を広げてはいかがでしょうか。

ドローンのビジネス活用をご検討されている方は、コチラまでお気軽にお問い合わせください。