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【ドローン測量の時間】効果を実感!現場作業のスピードアップ

      2019年06月05日
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      ドローン測量のメリットとして、測量作業時間の短縮や3Dモデルなどの成果取得まで、外業、内業を合わせた業務時間全体の短縮が挙げられます。では、実際にどのくらい効率化しているのでしょうか。

      そこで今回は、ドローン測量における現場での作業時間について、事例を挙げながらご紹介します。

      ドローン測量、現場での作業時間は

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      ドローン測量のメリットは、広範囲を短時間で測量できることです。空から一気に測量できることが時間短縮の一番の理由ですが、忘れてならない点として、事前準備の軽減による業務時間の短縮が挙げられるでしょう。

      ドローン測量。事前準備の軽減で作業スピードが大幅アップ

      有人機による空中写真測量では、飛行機の手配とその日程に合わせた標定点の設置など、事前準備に労力を割かれます。ドローン測量なら、現場の都合で準備を進めることができ、余裕を持ったスケジュールで進められるでしょう。

      さらに、公共測量では、UAVを用いた公共測量マニュアル(案) に準じた標定点の設置が必要ですが、土量の概算や建築物配置のためのシミュレーション・モデルの制作、植生マップの制作などであれば、標定点の設置がない測量結果でも利用できるケースが数多く考えられます。

      用途によって柔軟に近い分けることで、ドローン測量は作業スピードを大幅に削減できると考えられているのです。

      i-Construction工事事例に見る作業効率の向上

      それでは実際の工事現場で、どのくらい作業の効率化に役立っているのでしょうか。i-Constructionの工事事例集から、ドローン測量による作業効率の改善効果を見てみましょう。いずれもUAV写真測量(ドローン測量)の事例です。平地と山間部で作業した現場の声を2例取り上げてみました。

      まず、石川県の耕地・平地(0.01km²)の例です。「UAV使用により、作業日数が通常のTS(トータル・ステーション)での測量と比べて外業が2日から0.5日、内業が2日から0.5日になるなど、短縮できた」と作業効率の向上を評価しています。さらに「ICTの活用で経験の浅い技術者でも約3日の講習で対応可能であった。通常のTS等で外業4人、内業2人かかる作業を外業3人、内業0.5人でできるなど少人数で対応可能であった」と省力化のメリットに触れ「従来のTS測量と比べて、精細で精密な地形情報を取得することができ、縦断・横断図作成において、 現況地形再現性が向上した」 と仕事の高度化にも効果があったと述べています。

      もう一つは、長野県の低山地・原野及び森林(0.042km²)の例です。「UAV使用により、三次元データ取得日数が、通常のTSでは5日(40時間程)必要であったが、1日(1時間程)の飛行で現場作業が完了できた。又、 内業が3日から0.5日により業務日数が削減できた」と大幅な作業効率の向上をあげています。また「通常のTSでは外業15人、内業2人かかる作業を外業5人(1時間程)、内業 1人(大半がPCによる自動編集)で出来るなど少人数で対応可能であり省人化が 図られた」と言い、足場の悪い山間部でのドローンの実力を感じさせる感想が述べられています。さらに「UAVを用いた公共測量マニュアル(案)を順守することにより、地上TSでの三次元位置観測精度と同等の結果が得られた。又、観測点群が画面で確認できる為、取得データの異常の有無を目視にて確認する事ができた」と、デジタルデータのメリットについても触れています。

      参考:1.ICT土工事例集【測量業務編】

      ドローン測量、3Dモデルなど成果品取得までの時間は?

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      事例でご紹介した内業の時間が示す通り、石川県の例では内業が2日から0.5日に、長野県の例で3日から0.5日へと業務日数が短縮されています。デジタルデータの利用で、成果の取得まで時間が従来に比べ大幅に短縮されたことが推察できるのです。では、ドローン測量の成果品である2Dマップや3Dモデルは、どのくらいの時間で取得できるのでしょうか。

      3Dマッピングソフトで素早く成果を取得

      利用する3Dマッピングソフトによって異なりますが、DroneDeployという米国製のソフトでは、DJI社のPhantom4 Proといった、同ソフトに適合するドローンと組み合わせることで、飛行しながらリアルタイムで2Dマップが作成されます(iOSのみ)。現場にいながら操縦機のモニター上で、距離、面積、容積などの測定・分析が即座にできる便利なソフトです。

      同じフライトで撮影した写真データからは精度の高い3D点群データが取得でき、高解像度の2Dマップをはじめ、3Dモデル、さまざまなマップを作成できます。撮影データをクラウドにアップロードするだけで数時間後には成果品完成のメールが届き、クラウドを通してさまざまな端末でデータ共有が可能です。

      モバイルアプリで設定、1人で楽々測量も

      こうした便利な機能は、DroneDeployのアプリをインストールしたモバイル端末から全て操作できます。測量エリアを指定すれば、飛行ルートが設定され、あとはスタートボタンをタップするだけです。ドローンは自動的に離陸して測量開始点まで移動、自動航行でルート上を撮影しながら飛行、撮影が終わったら離陸ポイントまで戻ってきて着陸します。全ておまかせの自動測量なので、1人で測量することも可能です。

      測量現場の省力化の決め手、ドローン測量

      ドローンによる測量は、事前準備の労力の軽減、利用者の都合でいつでも実施できる利便性、現場やオフィスでの業務時間の軽減、仕事の高品質化など、業務の効率アップに果たす役割は事例からも明らかです。3Dソフトとの連携で、さらなるスピードアップも夢ではありません。日々進歩する機体やソフトの動きをチェックして、業務改善のヒントにしてはいかがでしょうか。

      ドローンのビジネス活用をご検討されている方は、コチラまでお気軽にお問い合わせください。