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【ドローン測量!3Dソフト】その特徴と機能についてわかる!

2019年03月28日
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ドローン測量で得たデータを利用して3Dモデルが簡単に作れるソフトが注目を集めています。3Dモデルの生成だけでなく、精密な2D地図データや高低差データも表示でき、測量したエリア内の距離や面積、容積などの計算に役立つと、導入を検討する企業も増えているようです。

そこで今回は、3Dソフトとはどんなものか、その特徴や機能について解説します。

空撮3D測量で得られるデータとは?

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写真測量は、測定対象物を異なる2点から撮影し、その間、飛行機が移動した距離や位置などから三角測量の原理を応用して、対象物の位置を3次元データとして取得するものです。平面写真から高低差までわかるのは不思議な気もしますが、ステレオメガネで見る立体写真を思い出してもらうと実感しやすいかもしれません。これを使って、3Dモデルをはじめとした、さまざまな成果品が作成可能です。

オルソ画像

高い建物などを撮影すると、建物が歪んで写ることがあります。航空写真も同じで、高層ビルなど地上との高低差があるものほど歪みが大きくなるのです。この歪みを補正した写真をオルソ画像と呼びます。歪みがなくなると、実際の地形と重ね合わせることができ、写真からセンチメートル単位の誤差しかない精巧な地図が制作できます。

3次元点群データ

航空写真からは、地形の高低差も取得できます。平面上の位置と高さがわかる3次元位置データがたくさん集まったものが3次元点群データです。ポイント同士を線でつないでいけば、地形図のワイヤーフレームが現れます。形を構成する点の数が多くなればなるほど、スムーズなシェープが浮かび上がります。さらに、写真から得たテクスチャーを貼り付ければ3Dモデルができあがります。

ドローン3Dソフトの特徴を知る!

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これまでの有人飛行機で撮影していた航空写真を、ドローンのものに置き換えたのがドローン写真測量です。ドローン写真測量は、手頃な経費で簡単に実施できるのがメリットで、現場導入が世界的に進んでいます。その原動力となっているのがドローン3Dソフトです。このドローン3Dソフトは、タブレットやスマートフォンにインストールしたアプリでドローンを自動航行させ、取得したデータはクラウドで処理、3Dモデルなど成果品として受け取れるというもので、DroneDeployやPix4Dmapperなどが有名です。

 

DroneDeployの特徴と機能

DroneDeploy社(本社・米国) が提供するDroneDeployは、すでにアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界約180か国・地域で利用されている実績ある3Dマッピングソフトです。モバイルアプリを使って、DJI社製のドローンを離着陸から、グリッドやサークルなどさまざまなコースの飛行や写真撮影までを自動化するサービスとして注目されています。

高度な自動化と数多くの操作とデータ取得がモバイル画面でできるところがDroneDeployの特徴です。モバイル画面上でドローンが捉える画像が確認できるだけでなく、リアルタイムで生成されるライブマップ(2Dマップ)を見ることができます。

また、撮影が終了し、自動的に離陸地点に着陸すると、撮影した画像は自動的にすばやくクラウドにアップロードされ、詳細な地図や3Dモデルに加工されます。この時、SDカードの画像データをパソコンに取り込まなくても良いのも大きな特徴のひとつです。

クラウドを通じて提供される高解像度の地図や3Dモデルは、農業・建設・測量・屋根点検など、幅広い分野での活用が可能になっています。

例えば、同社は、測量や建設用途の利点として、GCP(グラウンドコントロールポイント)を活用した生成された正確なマップからは、対象物の詳細な距離や面積、容積を即座に測定に役立こと、正確に同じコースを飛行でき、定期的な撮影で現場の進捗状況を視覚的に把握にできること、さらにBIM(ビルディング インフォメーション モデリング)/CIM(コンストラクション インフォメーション モデリング) ソフトウェアなど互換性のある点群を作成できるため、データの拡張利用が可能なことなど、幅広い利点を挙げています。

データの多角的利用で期待される業務の効率化

「DroneDeploy」に限らず、ドローン測量で得られたデータはデジタルであるため容易に、アプリケーションと連携して機能を拡張することができます。例えば、3Dモデルで「見える化」された現場状況のリアルタイムな共有は、現場・本社・顧客間の理解のギャップを埋め、工程管理の円滑な推進に役立ちます。業務の効率改善の要となるデータの多角的利用を、ドローン3Dソフトの導入から始めてみてはいかがでしょうか。

DroneDeployは、国内向けに日本語化されたバージョンを販売していますので、気になる方はお問い合わせください。