ドローンビジネス情報:災害対策の記事
災害向け物資運搬 実証実験 訪問レポート <あきる野市>
2018年4月26日 東京都、あきる野市、株式会社スカイシーカー合同で
災害時を想定した物資運搬の実証実験が行われ、参加いたしました。
土砂災害が発生し、孤立した被災地への救援物資を運ぶという内容です。
スカイシーカー社とDJIが開発したQS8という大型の運搬向けドローン(最大積載量6kg)を使用し、
送信機に頼らないGPSによる自動運航と離発着が行われました。
~本部の遠隔地から確認した物資運搬の様子~
救援物資を被災地に届ける際、建物や山林・森林などの障害物が操縦する送信機の電波を遮断して
しまうことが多いため、送信機の操作に頼らない飛行が必要となります。
QS8は送信機の操作に頼らずに物資運搬ができる機能・性能を備えてます。
また、ドローンの操作によく使われる2.4GHzの電波は、携帯電話やタブレットなどでもよく使われる
電波となり、災害時には混線が予想されます。安全な飛行を行うため、電波障害・混線の少ない5.7GHzの電波を
使用した検証も行われました。DJI社製 中型ドローンInspire2を5.7GHzにて飛行し、被災地状況と運搬先の
状況確認が行われました。
なお、ドローンの映像を本部を想定した遠隔地でも確認できるように、リアルタイム通信ができる
ソリトンシステムズ社のZao-Sが使用されてました。
フルハイビジョンの精細な映像を確認することができ、被災地状況も正確な把握が出来ました。
ドローンの機動性は災害など緊急時の対応に非常に役立つものとなります。
また、物資運搬は離島などでも活用も期待されてます。
このような検証を繰り返し、自治体や企業が産業向け・業務向けでドローンを
利用することが進んでいくものと思われます。