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【ドローン測量と工事】i-Constructionが推進!その役割とは?

      2019年06月05日
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      i-Construction(アイ・コンストラクション)は、建設現場にICT技術を導入することで建設生産システム全体の生産性向上を図り、建設現場を「給与が良い」「休暇が取れる」「希望が持てる」いわゆる新3K、魅力ある職場へ変える国の取り組みです。ICTとは、Information and Communication Technology(情報通信技術)の略で、通信技術を活用したコミュニケーションのことです。そこで推進されているICT技術の中でも、ドローン測量の進展には目ざましいものがあります。

      そこで今回は、i-Constructionにドローンがどんな役割を果たしているのかについて解説します。

      ドローン測量が工事の省力化に果たす役割とは?

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      i-Constructionの目標は、3次元測量から得られたデータを、施工土量の算出など設計・施工の計画に利用したり、ICT建設機械の自動制御し、現場のIoTを実施したり、出来形の書類を不要にしたりすることです。その中で、短時間で広範囲を測量できるドローン測量が、3次元測量の主役として注目されています。

      ドローン測量のメリット

      「空中写真測量(無人航空機)を用いた 出来形管理の監督・検査要領 (土工編)(案)」(平成30年3月 国土交通省)で、i-Constructionにおけるドローン 測量のメリットとデメリットが簡潔に述べられているのでご紹介しましょう。

      この方法は従来の巻尺、レベルあるいはTS(トータルステーション)を用いる方法に比べて、以下の優位性をもつ

      1. 計測の準備作業が軽減でき、また計測時間も短いために測量作業が大幅に効率化する
      2. 測量結果を3次元CAD等で処理することにより、鳥瞰図や縦断図・横断図、数量算出など、ユーザの必要なデータが抽出できる

      ことなどをあげています。

      ドローン測量のメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご参照ください。

      関連記事:【ドローン測量】デメリットを把握してメリットまで理解しよう!

      3Dマッピングソフトと連携、デジタルデータで広がる用途

      また、同「空中写真測量(無人航空機)を用いた 出来形管理の監督・検査要領」は、今後期待できる導入効果として、契約前段階での

      • 測量から施工までのデータ統一化による工 事目的物の品質確保と業務の効率化
      • 施工前段階での「3次元ビューによる照査が可能
      • 施工後の「取得したデータの利活用による維持管理の効率化

      などをあげています。

      こうした導入効果を現実化するデータの可視化は、ドローンとそれに対応する3Dマッピングソフトとの連携で、すでに、いつでも手に入れることができる成果となっているのです。

      ドローン測量が有効な現場とは?

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      i-Constructionでは、狭い範囲の図面向けには現地測量、広範囲の図面向けには有人航空機を、その中間にあたる範囲はドローンと、条件に応じた効果的な利用を提唱しています。

      つまり、地上からの測量では広すぎたり、見通しの悪い場所だったり、人が簡単には近寄れない場所だったり、飛行機では広すぎる範囲だったり、定期的に実施したいがスケジュールや予算的に問題があったり、といった現場です。

      そうした課題のある場所こそ、ドローン測量が有効な現場だといえるでしょう。

      ドローン測量、得られる3Dデータから多種のマップが作成可能

      ドローンは低空を正確に飛行して精度の高い写真を撮影することができ、質の高い成果品を取得することが可能です。空中写真から得られる3Dデータからは、オルソ画像、2Dマップ、等高線マップ、3Dモデルなど、これまで専門家でないと理解しづらかったデータが、視覚化によって直感的に理解できるようになり、チームや顧客とのコミュニケーションが円滑化されます。

      DroneDeployという3Dマッピングソフトのクラウドサービスを利用すると視覚化できるデータが、撮影データをクラウドにアップロードすると作成され、短時間で利用できるようになっています。さらに、低解像度ではあるものの、ドローンが撮影飛行しながら制作・送信してくる2Dマップを、操縦機のモバイル端末モニターで利用できるというものです。

      設計から、出来形管理まで、あらゆるシーンで活躍するドローン測量

      ドローンと3Dマッピングソフトの連携で、ごく普通のドローンが空飛ぶ測量機に変身します。前述のDroneDeployなら、モバイルアプリで飛行ルートを設定するだけで、ドローンの離着陸から撮影飛行まで自動化でき、同じルートを何度でも正確に測量することも可能です。

      現場の高低差など、現場状況の把握や土量計算などの基礎データの取得、建物や道路の配置などの視覚化、メンテナンスのための比較データなど、工事のあらゆるステージで役だつデータが取得できます。

      i-Constructionで広がるドローン測量の可能性

      平成28年のi-Constructionの運用基準見直しは、建設現場におけるドローン測量の位置付けを確かなものとしました。今後、さらにネットワークRTK法(リアルタイム・キネマティック法)の緩和が進めば、標定点等の設定といった事前準備もなく、1人で測量できる日もそう遠くないでしょう。

      また、DID(人口密集地区)における目視外飛行も検討されており、ドローン測量の可能性はますます広がっていきそうです。日々進歩する機体やソフトの動きをチェックして、業務改善のヒントにしてはいかがでしょうか。

      ドローンのビジネス活用をご検討されている方は、コチラまでお気軽にお問い合わせください。