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【ドローンで地図作成】3Dマッピングソフトでリアルタイムで行う!

2019年04月25日
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ドローン(無人航空機)で撮影した航空写真から、現場の状況が手に取るように分かる3Dモデルが簡単に作れるというのは本当でしょうか。他にはどんな地図が作れるのかについても気になるところかもしれません。ドローンで地図を作るためにはどのようなソフトが必要なのでしょうか。

今回は、ドローンで作る地図作成の実際について見ていきましょう。

ドローンでどんな地図が作れるのか?

ドローンでの地図作りとは、ドローンで撮影した航空写真から測量エリアの現場図を作ったり、そこから得られる3D位置情報から立体モデルを作ったりすることを指します。

ドローンを使った手軽な航空写真測量

ドローン測量は、無人機を使った手軽な航空写真測量です。測量したいエリアを巡行させ、写真同士が重なるよう、一定間隔で連続写真を撮影していきます。こうして撮影した写真データと、撮影した時のドローンの位置(緯度、経度、高度)からさまざまな成果品が得られます。

写真から3D位置情報を取得。2D地図から3Dモデルまで

視差分をずらせて撮影した二枚の写真を3Dメガネで見ると、平面写真から立体像が得られます。この原理を応用した空中三角測量で対象物の3D位置情報を取得するのです。航空写真からは、正確な縮尺を持った2D地図(平面図)を始め、レンズに歪みを補正したオルソ画像、等高線付きで高低差が分かる地図、3Dモデルなどの成果品が得られます。

地図製作は難しいのか?

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国土交通省の国土地理院で航空写真による地図作りの過程が紹介されています。まず、有人航空機による撮影に始まり、空中写真ではわからない位置や名称の現地調査、写真から地図に記載する道路や等高線などの正確な位置や高さを取得する図化です。そして得られたデジタルデータを地図化する編集作業を経て、ようやく地理院地図などで提供する地図ができ上がります。

3Dマッピングソフトを使えば簡単作成

規模こそ違いますが、ドローンで撮影したデータと3Dマッピングソフトを利用すれば、手間のかかる地図作成を自動的に素早く作成することも可能です。近頃では、撮影データをクラウド上で自動的に処理するタイプのサービスがいくつも立ち上がっており、高性能のパソコンを導入しなくても3Dモデルを利用できるようになっています。

モバイルアプリと連携。自動航行、自動撮影、そしてリアルタイムで地図作成

中でもDroneDiployの自動化は進んでおり、モバイルアプリで飛行ルートを設定、スタートボタンを押せば、自動的に離陸して撮影開始地点に移動します。そして、所定のコースを飛行しながら必要な枚数の写真を撮影し、自動的に離陸地点に戻り着陸します。

また、高解像度の地図や3Dモデル作成も、ドローンで取得した撮影データをパソコンからアップロードするだけです。数時間後には、完成を知らせるメールが届きます。さらに便利なのがライブマップ。これは、インターネット接続なしに飛行中に地図(低解像度)がリアルタイムに作成され、iOSモバイル端末で閲覧利用できるというもので、場所を問わず、すぐに情報を利用できる便利な機能です。こうしたデジタルデータは、クラウド経由で複数のデバイスからアクセスできるので、現場、オフィス、顧客などプロジェクトメンバー間で情報共有ができ業務の効率化に役立つでしょう。

データ共有で深まるコミュ二ケーション

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お互いの理解不足がプロジェクトを頓挫させる原因になることもあります。いかにコミュニケーションを深めるかが、効率的な現場運営の要の一つです。設計から完成引き渡しまで、工事担当者、施工主、営業担当者と、さまざまな役割を持った数多くの人々がプロジェクトに関わります。設計者や技術者は、図面から完成像が容易に見えるのですが、慣れない施工主は不安を抱えている方も少なくありません。そうしたギャップを埋めてくれるのが、3Dモデルを代表としたデジタルデータによる映像資料です。

プロジェクトに関わる全員が、同じものを「見て」理解を深めることができます。また、デジタルデータであるため、出先からでもモバイルデバイスを通じて、リアルタイムに現状を把握でき、いつでもどこでも疑問点を解消できるのも大きな魅力の一つです。

  

定点データ蓄積、3Dモデルに時間軸プラス、過去に遡った検証も容易に

同じ位置から何度でも定点観測ができるドローン測量の特性と3Dマッピングソフトの連携により、調査・測量、設計、施工、検査、そして維持管理や更新とそれぞれのステージで蓄積したデータを連続させ、3Dモデルに時間軸を加えることで四次元モデルの構築も可能です。過去に遡って問題点の発見や、改善点の検討も容易になることでしょう。ソフト連携でどこまでも用途が広がるデジタルデータ。ドローン 測量を導入して、仕事の領域を広げてみてはいかがでしょうか。

ドローンのビジネス活用をご検討されている方は、コチラまでお気軽にお問い合わせください。